従業員持株会
投資を始めたのは新入社員の時でした。
当時勤めていた会社は東証一部に上場する会社だったので、
新入社員オリエンテーションで人事・総務担当から「従業員持株会」について
説明があり、メリット・デメリットを考えた時にメリットの方が大きいと当時は考えられたので入会しました。
これが株式投資の第一歩となりました。
私が考える従業員持株会のメリット・デメリット
メリット
・毎月給与から天引き
・少額から購入可能
・購入手数料なし
・奨励金が加算される(5%~10% 勤続年数に応じて)
→市場価格より低コストで、株を取得することが可能。
デメリット
・単元株数になるまで引き出せない
・売却までに時間を要する
・給与と資産を会社に依存するリスク
給与から天引きされるので、毎月自動的に従業員持ち株会に拠出していくことが可能です。購入手数料もかからず、かつ奨励金が付与されるので、市場価格よりも
割り引いた価格で毎月購入出来ることになります。
買い付けが中長期に渡るので、ドルコスト法により取得価額が平準化されるメリットもあります。そして、いつの間にか投資金額が積み上がってきます。
一方、デメリットとしては
売却までに時間を要するということと、給与(会社員としてのキャッシュフロー)と資産の一部を会社に依存することになります。
インサイダー取引にならないように、会社も厳しく監査しているので
引き出すのに時間を要します。
引き出すのに時間がかかる!
持株会口座 → 大手証券口座 に移管する手続きに1ヶ月要します。
さらに、証券会社は大手証券会社であることが多いため、そのまま売却すると
ネット証券と比較して手数料が高くなります。
大手証券口座 → ネット証券口座 に移管するために2週間程要します。
その間に、勤務先・証券会社から「インサイダー取引に該当しないか」のチェックが入ります。「売却した資金の使用目的」等を訊かれます。
素直に「車の購入資金、教育資金」と答えればいいと思います。
このように時間がかかるため、いつでも売却できるように
「単元株に達したら、証券口座に引き出しておく。そしてネット証券に移管しておく。」というのを準備しておくといいと思います。
持株会の利益はどのくらい?
私が持株会で得た利益は、投資金額より約+40%でした。
購入手数料がかからなかったこと、奨励金がついたこと、安いネット証券を利用したことが功を奏したのではないかと考えます。
ただし、この従業員持株会は誰にも再現性のある投資手法だとは考えていません。
当然、勤務先がどのような業種かと相場によります。
バブル絶頂期を謳歌したものの、会社が経営破綻して転職してきた会社の先輩は
もちろん「職も資産も失った」と嘆いていましたので…。
投資を少額から、若いうちから始めるにはリスクの比較的少ない方法なので
「株式投資の入り口として」検討してみる価値はあると考えます。
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